[444]佐橋 慶美
8月のクリスマスを見ました。この町で、店で、今の仕事を楽しみとても幸せだったろう優しい人の最期におとづれた若くて清純で不思議な魅力の笑顔を持つ女の子は、神様から彼への最期のクリスマスプレゼントだったのではないかと思います。そのプレゼントは、命があとあとわずかであると知った8月に届いたのですか?最後のシーンのクリスマスイブの日の彼女に贈る扉から真っ直ぐに見える写真とそれを見て微笑む彼女、この世から旅立ってからそれ見る彼への最高の贈り物となったと信じています。見終わった後、なぜ彼女を最期、神様からの贈り物として自分の近くに置かなかったのか、手に入れなかったのか、もどかしい想いに、たくさんの風景とメッセージを失ってしまったように思います。もう一度、見たい映画となったことを知ったとき、声のない最期へのフィルムの流れは、見終わった後も、心に春の陽だまりのように残り、私の中でしばしば動いています。
2004年11月27日 (土) 14時03分
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